【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】
第1章 兵庫水軍との邂逅
近くの農夫とたまたま世間話をしていた時だった。
近辺にある町で麻言がお世話になっている婆様と爺様が
働き盛りの若い男に声を掛けまくっていると聞いたのだ。
あの言葉は冗談だと思いこんでいた麻言は
開いた口が塞がらない。
「―というか、お前さんやっぱ女だったのな。
べっぴんさんだもんなぁ~。俺も嫁さんと子供がいなけりゃ応募したのに」
農夫が笑顔でそう言っていると、
遠くから奥さんが呼びに来て、慌てて飛んでいった。
―そのまま呆けたままの麻言の耳に
何か虫の鳴き声が聴こえた気がした。