【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】
第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】
「皆も?」
それが合図のように。
麻言の部屋の扉から、沢山の影が現れた。
『麻言さああああぁぁぁぁんっ!!良かったあああああぁっ心配し――』
「こおおおおおらああああっ!!お前らっ!人の家にズカズカと乗り込むなっ!!乱太郎、きり丸、しんベエっ!!お前達も麻言さんから離れてあげなさいっ!傷にさわったらどうするんだっ!?」
一斉に麻言へ駆け寄ろうとした一年は組達をぎりぎりの所で止めたのは土井半助の怒鳴り声だった。
怒られた三人も渋々麻言から少し離れる。
「へっ?え。一年は組の皆に、それに土井先生までっ」
ぽかんと口を開けている麻言へ
「それだけじゃないですよ~だっ」
と言って一年は組の間に割り込むように現れたのは喜八郎。
「き、喜八郎君っ!?」
「そうで~す。……お腹痛い?麻言ちゃん」
どさくさに紛れて、麻言に近づくとやんわりと麻言の腹部を撫でた。
それだけではない。
外には、もう一人四年生の守一郎。
そして、五年生の雷蔵、三郎、八左ヱ門、勘右衛門、兵助。
何と更に山田伝蔵までもが来ていた。