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【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】



「さ、三郎くんって。あの変装で有名な忍たまの」
「そう、その鉢屋三郎です。私は雷蔵の顔を常に被っているんでね」

そう言うと、三郎は先程切っ先をかすめた頬を撫でた。
雷蔵の顔をした皮に切り目が入っているが、本人に傷はない様子だ。
しかし、本人お気に入りの雷蔵の皮に傷が入ったことに

「全く、ただの山賊が雷蔵の皮に傷なんて作りやがって」

とご立腹の様子。
それに苦笑しながら第三協栄丸は、はぁと曖昧に返事を返した。

「……とにかくここから離れましょう。また奴等が戻ってきたら面倒ですし。
私が今ここにいるわけは、移動しながら話します」
「ああ、解った」

三郎の言葉を聞きながら、第三協栄丸は横たわっていた麻言を背負って返事を返した。
と。
はっと思い出したように、三郎は先程交戦していた場へと早足で向かい。
いきなりしゃがんだかと思うとすぐに戻ってきた。
ただしその手には

「?三郎君、なんだそれは――」

言いかけて、第三協栄丸は目を見張った。
三郎の手に持つそれがとても見覚えのあるものだったからだ。

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