第5章 ついに始まる学校祭
「イクッ、イッちゃうぅっ、あぁぁっ!」
半ば悲鳴のような声を上げて思いっきりイッてしまった。
頭の中には斗真、でも目の前にいるのは真野さんという現実。
「…い、やだ。斗真…斗真じゃなきゃ」
快感に溺れたくなるのを必死で抑えて私は抵抗する。
「も、やめてっ!約束、んっ…した」
真野さんは止めようとせず、ただ快感を欲しがるロボットのようだ。
これ以上されたら、受け入れちゃう…
私は必死で体を捻ると、不意に紐が偶然にも外れてくれた。
その瞬間、私はデスクに置いてあった服やカバンを掴み部屋を出た。
廊下に人はいなかったのでその場でスカートとコートだけ羽織り全力疾走してロビーを出た。
それだけで股が擦れる度に軽くイってしまっている。
♪ー♪ー♪
「…もしもし、中里です」
「蒼茉さん、はぁ、真野さんが…」
私はホテルの名を言い、ホテルと隣の店との間に身を隠す。
体が熱すぎる、触りたい…
口から何度も吐息が漏れて今にも意識が飛んでしまいそうだ。
「優里ちゃんっ!!!」
そう思った瞬間、私の名を呼ぶ声が聞こえた。
「蒼茉、ん…ここ」
呂律がうまく回らないけど、なんとか声を出すとすぐに蒼茉さんは見つけてくれた。
「っっ////」
見つけた瞬間、 顔を赤くして深く深呼吸をしてから私を車に運んでくれた。
背中に腕が回っただけなのに私は感じてしまい、体がビクつく。
すっかり身体中が性感帯のようだ。
「ここから家までは5分で着く、斗真家にいるから我慢してね」
そう言って蒼茉さんは運転してる間、私は必死に耐えていた。