第5章 ついに始まる学校祭
クラスの片付けが終わると、生徒会役員で反省と片付けをした。
「生徒会の方もあるから斗真と遅れていくね」
そう言っておいたのでクラスのみんなはもう打ち上げを始めてるだろう。
「じゃあ、みんな!今日はここまでにしてまた明後日やりましょう!解散っ!」
「会長、さよなら〜!!」とみんなが帰ったのを確認してから私たちも学校を出る。
「斗真、お疲れ。いろいろありがとう」
ようやく2人きりになれたので、私は伝えたかったことを言う。
彼にはどんなに礼をしても仕切れないだろう。
「優里もお疲れ、俺はなんもしてないよ」
相変わらず、私のことを気遣ってくれている斗真。
「斗真がいなかったら私きっとここにいないよ。家で引きこもってたかも」
「そんなことないよ、優里の行動力が凄いだけだ」
なんで話しながらお店に向かっていると
、斗真が途中で止まった。
「どうした…「優里っ!」
いきなり大声で呼ばれたので、私は変な返事をしてしまった。
「俺、優里の事が好きだ」
突然の告白に私は戸惑う。
「俺はまだ自立してないから物理的に優里を支えるのは難しいけど、せめて心だけでも支えてたい…」
斗真はとても真剣な顔で私に言ってきた。
「私も斗真が好き。…でも吉原に身を置いてるから申し訳なくて付き合えない。
私がもし吉原から足を洗った時、まだ斗真が好きでいてくれたら付き合いたいな」
ただのわがままでしかない事も、斗真を困らせる事も分かってる。
「俺の気持ちは変わらないから。迷惑じゃないなら…ずっと待っててもいいかな」
「斗真がいいなら……」
私がそう言うと、斗真は抱きしめてきた。
「付き合うまでキスは我慢するかな」
その言葉に私は思わず笑ってしまった。
「ありがとう、斗真」
なんて言ってたら周りから声が聞こえた。
普通に人前だったの忘れてた…///
私達はパッと離れ、照れ笑いしながらもお店へと歩き出した。