第5章 ついに始まる学校祭
コンテストが終わり、すぐに閉祭式が始まった。
まだ胸がドキドキしている中、私は生徒会長の挨拶を無事にやり遂げる。
「今年は例年よりも来校者が多く、収入は歴代最高額でした。
職員会議で検討し、皆さんが待ち望んでいるであろうテレビの購入をします。
皆さん、お疲れ様でしたぁ!!」
という校長の言葉で学校祭は終わりを告げた。
ちなみに、私たちのクラスの利益額とお客さんの満足度は1位であった。
教室に戻ると私達はクラスメイトに拍手で迎えられた。
「お前達のおかげで学級費を1万円頂きましたぁっ!」
委員長が封筒を持って喜んでいる。
私たちをエントリーした理由はこの賞金目的なようだ。
「この後はこのお金で打ち上げだぁっ!」
教室の片付けをしながら、みんな盛り上がっている。
今年の学校祭は無事に成功して嬉しい気持ちでいっぱいだ。
斗真とハイタッチして、私たちも片付けに加担した。
それが終わるとすぐに生徒会の方へ行き、そちらでも激励をする。
「みんなのおかげで成功させることができました、お疲れ様でした」
みんなで一言一言喋っていき、学校祭を振り返る。
「校長先生が打ち上げ費をくれたので、日程を合わせて私たちも行きましょう」
という言葉で締めると、またクラスに戻る。
打ち上げはこの後すぐに、駅前のお店で行われるらしい。
「優里もくるでしょ?」
クラスの子にそう聞かれたので私は「うん」と答えておいた。