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私は吉原のお姫様【R18】

第5章 ついに始まる学校祭


イスに座っている…男の子?が周りの男達のモノを咥えている。



見てて気持ちのいいものではないが、
ずっと見てると男の子は服を切られていく。

髪の毛を引っ張られたと思ったら、カツラだったようで長い黒髪が現れた。



それからぐっと顔にカメラが寄ったことで分かってしまった。



嘘だ……この人、優里に似てる……



俺はすぐに兄ちゃんに携帯を見せる。



「こんな時に何見てんだ⁉︎…ん⁉︎⁉︎こ、この子もしかして……」



すぐに兄ちゃんも分かったようで狼狽えている。



「ここどこだ……⁉︎それコメント打てるよな?楽しんでるフリして住所聞くか…」



車を止めて、それぞれの携帯でコメントを打つ。


しかし行為は段々エスカレートしていくだけで、なんも手がかりはない。



しかし、主犯とみられる男が不意に「優里ちゃん」と言った。



兄ちゃんは「あ…」と声を漏らして顔を真っ青にしている。



「観覧者数1万超えてる…やばいな…」



優里も苦しいようで涙を流している。



「とぉっ、まぁ、助け、んっ!て…」



カメラを見た優里が俺の名を呼ぶ。



助けなきゃ、絶対に…絶対に…



俺たちは繰り返しコメントし続けていたら、配信が終わりそうになってきた。



聞けなかったら優里の事助けれない、という不安で誤字が段々多くなる。



「***県***町*-*-*の倉庫の中に優里ちゃんはいるよから、誰か迎えに来てあげてね〜」



「蒼茉さんっ、斗真っ、助けに来てよっっ!」




「出るぞっ、場所調べろっ!!」



俺は即座に携帯で調べ、兄ちゃんは車を走らせた。



ここから約6キロ、10分でつく。



「兄ちゃん、早くしなきゃ優里が…」


「分かってるっ、飛ばすぞ!!」



俺は初めて車で酔ってしまった…。






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