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私は吉原のお姫様【R18】

第5章 ついに始まる学校祭


「ーん?なにあの袋?」


教室の前に大きなゴミ袋が置いてあるのを見つけた。

こんなとこに置いておいたら邪魔くさいだろう。


「斗真、私これ捨ててくるから先行ってて!」



私はそう言ってゴミ袋を持って小走り気味に廊下を移動した。


学祭期間は校舎裏にある総合ゴミ箱に捨てなければならないので、一度外に出なくてはならない。



「うはっ、寒すぎぃぃ〜!コートとってくればよかったなぁ〜!」


さすがにスーツだけでは寒すぎた、と反省しつつ校舎裏へと行く。


校舎の中はあれだけ賑わってるというのに、ここには人がいないのでなんだか変な感じだ。



私は他にもたくさん積まさっているゴミ袋の山に持っていたのを乗せる。


さて、戻るか。と思い手をパンパンしてたら地面にタバコが箱ごと落ちていた。



なんでここに…一般の人が落としたのかな…



不思議に思いながらも拾った瞬間。




ーパシャ、パシャ、パシャ。


連続してカメラのシャッター音がした。


前を見ると携帯を持った人がいた。

ニット帽にメガネにマスクをしているので全く顔が見えずなんだか怪しい。



「生徒会長がまさかのタバコですか〜?」


「違いますっ、これは落ちてたのを拾っただけですから!」



私がそう言っている間にもその人は近づいてくる。声的には男のようだ。



どこかで聞いたような声だ……。



私はできるだけ距離をとろうとして後退していたら、背中がフェンスにつき追い込まれてしまった。



「分からないかな?ゆーりちゃん?」


そう言った彼はマスクやニット帽を取り正体を現した。



「ーま、真野さん…」



彼の正体は真野さんだった。

真野さんとはいつの日かに吉原で私を拉致ってレイプしようとした最低な奴だ。


しかしあまりにも風貌が変わっていた。


思いっきり痩せているし、茶髪になって眼鏡もはずしているので30代くらいに見える。




「あなたのせいで制服も鍵も生徒手帳も無くなったんですよ⁉︎…もう顔も見たくなかったのに!」



私は急激に怒りが襲ってきて真野さんの肩を勢いよく押し、帰ろうとした。


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