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私は吉原のお姫様【R18】

第4章 彼の正体


皿洗いと皿拭きを終え、私はソファで待つ。たぶん家に帰るのは7時45分頃だ。


鍵が無いので、おそらくトイレの窓から入ることになる。

私がたまにやる入り方なのでそこらは心配無いが、今思ったら強盗に入られやすいな、とも思う。



それから少しして秋吾さんがスーツ姿で出てきた。髪の毛を綺麗にセットされて
先ほどよりもずっと大人っぽく見える。


「お待たせ!じゃあ行こうか」


「おじゃましました〜!」


私は玄関でそう言い、秋吾さんの車に乗った。


静かに走り出した車とは裏腹に私たちの会話は弾む。



「へー、じゃあ斗真くんが副会長で、
優里ちゃんが会長なのかぁ!」


「そうなんです!…あっ、良かったら学祭来ませんか?」


私は秋吾さんに紙とペンを貰い、
学祭の日にちと一般公開の日を書いた。


「その日お休みだから行こうかな」


そう約束した時にちょうどお家に着いた。


「鍵ないけどどうやって入るの?」


心配そうに着いてきた彼の前でやるのは恥ずかしいがしょうがない。


ふんっと私はトイレの窓に足をかけてそのまま脚力と腕力、そして腹筋を使って中に入る。


そして、玄関の鍵を開けて秋吾さんに入ってもらう。


「1人暮らしなのに家大きい、てか綺麗だね〜」


キョロキョロと部屋を見回してる秋吾
さんをひとまずソファに座らせる。

そして私は生活費を入れてる金庫から
お金を取り出して封筒に入れる。


「はいっ!本当にありがとうございましたっ!」


私は封筒を渡すが予想通り秋吾さんは受け取ってくれない。


「なら、学祭の時このお金で私の組の食べ物たくさん食べてくださいっ!」


「じゃあ蒼茉さんと行こうかな」


そう言って彼は渋々といった様子で
お金を受け取ってくれた。




「それじゃあ、学校祭の日にね!」


「はい、ありがとうございました」


そうして私は秋吾さんと別れた。

さてと学校の準備しなくちゃなぁ〜

大きな伸びをしてから、私は制服に着替えて、予備鍵をバックに入れる。

まだ7:20だが、学祭の準備をやれば問題ないだろう。


私はいつもより【かなり!】早く学校へと向かった。


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