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私は吉原のお姫様【R18】

第4章 彼の正体


「えっと服探したんだけど見当たらないから、とりあえずこのシャツ着ててね」


秋吾さんは自分のバックから替え用と思われる新しいYシャツをくれたので、
汚らわしい下着を脱ぎ捨てシャツになる。


「俺はホテルの売店で服買ってくるから…こいつを連れて」


そう言って彼は真野さんを抱え、一度部屋を出て行った。



その隙に一度私はシャワーを浴びて、
またYシャツを着た頃にちょうど秋吾さんは戻ってきた。



「参ったな、店の人に女物ばっかり買ったから変な目で見られたよ」


なんて笑いながら、私に服を渡してくる。


「すみません、ありがとうございます」



それを受けとり、脱衣所にて着替えた。

下着まで買ってくれてたので少々恥ずかしく感じたが、下着そのものがとても女の子らしくて可愛い。


服も動きやすいようにショーパンとTシャツとパーカーだった。


「あ、パーカー無くしちゃったな…」


私は着替え終わり、最初に謝った。



「全然いいよ!もともと齊藤さんにあげたものだったしね!」


彼はそう言いながら、自分の身なりを整えていた。


「ーそういえばどうしてここに?」



私はハッと思い出して気になったことを聞く。


「たまたまホテルに連れてかれる所を見たんだけど、なかなか部屋を見つけられなくて時間かかっちゃった」


そう言いながら眉毛を8の字にして分かりやすくしゅん、としていた。


どうやら彼は喜怒哀楽が顔に出やすいようでなんだか可愛い。


「2回も助けてくれてありがとうございましたっ…あ、服代返しますっ!」



私は財布を取り出すためにバッグを探す。


「あ、服と一緒に消えちゃった…」


バッグの中には定期券や携帯に財布、生徒手帳も入ってる。
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