第4章 彼の正体
「さ、齊藤…さん?///」
動揺している川崎さんのスーツの縁をくいっと引っ張る。
「お願い、します…秋吾さん」
私がそう言うと彼は勢いよく後ろを向いてふーっと息をついた。
そしてこちらを向いた時には何かを決心した顔をしていた。
「…お言葉に甘えさせていただきます」
そう言って秋吾さんは倒れている私を挟む形でベッドに乗ると軋んだ。
目の前には整った顔がある。
「このタイミングで名前呼びはずるくない?」
くすっと微笑み、私にキスをくれた。
「もうここは準備できてるよね?」
彼の指は私のとろとろの部分を触りながら言ってくる。
「んっ、もう…挿れて?」
私がねだると、スーツを脱いで彼は自分のを私へと優しく挿れてくれた。
「んんっ、おっき…はぁ」
息がつまるような圧迫感が襲ったと思ったら、すぐに彼の体温が伝わる。
「もう動くからね?」
彼はそう言うと最初は優しく前後に動かしていたが、だんだん奥深くへと激しく突かれる。
「しゅ、ごさんっ!イきますっ…」
「いつでもどうぞ…?」
そう返事した途端さらに腰は早く動き私は絶頂に達した。
「おれも、イきそうだからっ…抜くね?」
私が返事をする前に彼は私から抜いた。
「口に、口にくださいっ!」
今度は私が彼の返事を聞かず、大きくなったソレを加えてしごく。
「ゔっ…イき、ます」
その言葉と同時に私の口に熱いものが注がれた。
「ご、ごめんね、すぐ出していいからっ!」
秋吾さんは私に何枚か重ねたティッシュを出してきた。
しかし私はそれをしっかりと味わった後に喉奥へと通した。
「飲んじゃったの⁉︎出していいのに…」
頭をぽりぽりと掻きながら照れ笑いしていた。