第4章 彼の正体
「うっわ、優里ちゃんったらエロすぎだよ〜」
いやらしい顔を浮かべ、真野さんが近づいてくる。
辺りを見回すが制服は見当たらないので、シーツを纏って真野さんの手から逃げる。
しかし部屋の広さにも限界はあるのですぐに追い詰められてしまった。
「怯えてる顔も可愛いなぁ、本当はこの先に期待してるんでしょ?」
「してないっ、このハゲデブたぬきっ!」
私なりに反抗したかったから、暴言と共に真野さんの股間を蹴ろうと足を振り上げた。
ガシッ
なのにその足を掴まれてしまった。
ただでさえ布面積が少ないのに、この姿勢だとさらに恥ずかしい。
しかもヒモ部分が秘部に食い込んでくる。
「は、離してくださいっ!足上にあげないで!」
それを知ってか、私を壁際へと追い詰めて足をゆらす。
その度に紐が擦れて、私に甘い刺激を与える。
「やっぱり期待してたんでしょ?こんなハゲデブたぬきに犯されたいんだよね?」
そう言って私の足を掴みながらベッドに押し倒してくる。
必死に抵抗するがビクともしない。
そのまま彼の手が私の秘部を撫でる。
「あれ?湿ってるなぁ〜」
なんて言いながらその手は布の中に侵入してくる。
彼の指が動く度にくちゅくちゅと音を立てる。
「ーんふっ、あぁっ…」
必死に身をよじり、彼の指から離れようとする。
しかし逃げれずに、私は喘ぐことしかできない。
必死に目をつむってイきそうなのを我慢する。
もうイっちゃう……やだよ…
「もうぅ、やめてぇぇぇ!!」
私が絶叫した瞬間に与え続けられた刺激は消え、代わりに凄い音が聞こえた。
「ーえ??」
私が体を起こすと、真野さんは不格好にも床に倒れて気絶していた。
そして真野さんを殴ったと思われる人が後ろを向いていた。
「大丈夫ですか?ーー齊藤さん?」
そう言いながらも私の方を向く。
彼は先ほども痴漢から救ってくれた川崎さんだった。
彼の姿に安心して、私はベットへと倒れこむ。
助かった事で、少しだけ落ち着きを取り戻すと先ほどイけてないせいで下半身が疼く。
「大丈夫でしたか?」
そんな時に彼が顔を覗き込んできたので、欲求は止まらなかった。
「川崎さん…私、あなたの手でイきたいの。ダメ…⁇」