第8章 食戟のソーマ―――四宮小次郎
私たち審査員はすべて一人部屋だそうで、その事に不満を持つ人が二人
「みずきちゃんと同じ部屋がよかったですぅ!」
「いや、何で俺がみずきと同じ部屋じゃねェんだ」
『二人とも……部屋ぐらいで……』
「全く…君は愛されすぎだな……」
『……すみません……』
「む。いや、謝ることはないんだが……。
審査員は一人部屋と決まっているんだ。それに、お前たちどちらになっても松長くんが無事でいられるとは思わないからな」
「俺たちのこと何だと思ってんだよ」
そう言う小次郎さんを少し睨み付ける
いつもいつもベットから起き上がれないほどにするのは誰か、と
その視線に気づいた小次郎さんはニヤリと笑った
『………///』
その黒い笑みにドキドキしてしまう自分もどうかと思うが………
「まぁ、部屋が別れてるだけで、別にお互いの部屋に行くなとは言わない」
堂島さんのその言葉に二人の目がギラつく
「!!ですって!みずきちゃん!私の部屋に来てもいいですよ!」
「誰が行かせるかよ。みずきの所に俺が行くんだからな」
「四宮先輩は私のみずきちゃんに何をするつもりですか!」
「お前のじゃねぇよ!何回俺の女だっつったら理解するんだよ!」
だんだん鬱陶しくなってきて言い合いをしている二人の間に割り込む
『…もう、二人ともその辺にしてください。
生徒たちがつく前にやらなきゃいけないことがあるんですから』
「……わかりました」
「……チィ。みずきが言うならしょうがねぇ」
睨み合いながらも大人しくなった二人を見てため息をつく
その後、それぞれの部屋に荷物を置いて、今回の審査についての説明を受ける
前から言われていた通り、審査の仕方はこちらに一任されている
ただし、審査をするからには生徒の学園存続が懸かっているため、責任を持て、ということらしい