第28章 ねんまつねんし、再。〜第三体育館組、集合〜
11月に入り季節もすっかり冬に近づいている。
寒さもどんどん増していく中、急に入るメッセージ
…クロだ。
嫌な予感と共に追撃のメッセージが送られてくる。
渋々開くグループライン。
黒尾:今暇?
黒尾:文章面倒だから電話がいいんだけど
…これはあれだ。多分年末の予定確認だ。
日曜日の夕暮れ時。リエーフと夕飯の買い出しに出て、家までもう少しのところを歩きながら確認すればぞくぞくと返事が返ってくる。
木兎:悪ぃ、今外
月島:帰宅中です。
赤葦:俺今部活終わりました。
一ノ瀬:私は大丈夫ですよー!
よかった。
私たち以外にもすぐに連絡が取れない人たちがいた。
「美優さんどうしました?」
首を傾げるリエーフに端末の画面を見せれば納得したようだ。追撃が来るのが面倒だからと今外にいる旨を送れば、全員が都合の良さそうな20時ごろに一斉に連絡をすることが決まった。