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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第26章 音駒がくえんさいっ!



私で遊ばないで…あと、急に輪に入らされた調理の子が困ってる。
ちら、と視線を向ければ、あわあわと慌てている様子の女の子。そっと肩を叩き、同じくらいにある瞳に視線を合わせると、小さく両手を合わせた。

『ごめんね、巻き込んじゃって。』

驚く様に目を見開く女の子は勢いよく首を横に振る。

「いえ、大丈夫です。…あなたがみゆさん、なんですね?初めましてなのに初めての気がしなくて…」

不思議がる様に首を傾げれば、可憐な少女は花が開いた様に可愛らしく笑う。

「あ…山岡先生からよく話聞いてて…」

は?
マサちゃん何やってるの?
なぜ私の知らないところで私の情報が回っているの?
ちら、とマサちゃんを見たら余裕そうな笑顔。いや、ドヤ顔。

「こっちにも事情があるんだよ、事情が。」
『その事情は説明をしていただけるんですかね、山岡先生?』
「事情説明するには2人きりにならなきゃいけないが…いいのか?」

マサちゃんは私に視線を合わせ、ん?と首を傾げる。
…ずるい、大人の余裕だ……
でもマサちゃんがこういう時って、ちゃんと説明する理由がある時。意味もなく大勢がいるところで2人きりになろうなんて言ってこない…はず。

『じゃあ…聞かせてよ。正嗣さん。』

周りの目から逃れるように強請るように視線を向ければ、マサちゃんが目元を細めた。


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