第24章 4人、ベッドで。
side莉奈
左手を握る感触。
えっちの時にいつも握る骨ばったものとは違う、女の人の手。
きゅっと握った美優さんの手が少しだけ熱を持っていて、緊張しているのがわかった。
ばさり、とリエーフ先輩がTシャツを脱いだ音。
引き締まった身体が暗い部屋の中に光って綺麗だと思った矢先、頬をむにょりと挟まれる。
「りーなちゃん?他の男に目移り?」
「っ違っ!!」
「違わねえなあ。」
両頬をてつろーさんの手で挟まれててつろーさんの方を向かされる。
覗かれた瞳に固まっていれば、てつろーさんは口の端を上げて笑う。
「目移りなんてさせる気ねえけど。」
着ていたタンクトップを脱ぎ捨て私の手を取るとてつろーさんの胸の上に私の手を置いた。
「ちゃーんと俺だけ見てろ。」
かああと頬に血が巡る。
こくこくと縦に首を振るとてつろーさんは私の指先に触れるだけのキスをした。