第23章 今年も夏休みは終わらない⁈〜4日目、東京!〜
みんなで朝ごはんを食べ、各々着替えをする。
各自荷物を車に積んで部屋の片付けをする…といっても布団を畳んだりゴミを集めたりとかそのくらい。
私はみんなが色々やってくれている間に、ご飯前に洗濯を始めた、みんなのシーツと旅行で出た私とリエーフの洋服を干す。
せっかくの良い天気、洗濯しないと勿体無い!
全てが終わったのは11時。
ゆっくり駅に向かいがてら昼食でも食べようかとなったため、私たちは家を出てクロの車に向かう。
「駐車場代がもったいねえ!」の木兎の言葉に賛同し、今回もクロの車にみんなで乗り込む。
赤葦と木兎の荷物は先に木兎の車に積んだ。
莉奈ちゃんとクロは本当は荷物を積むつもりだったけど、2人の荷物を積めば全員乗り切れないとのことで、蛍が帰った後再び家に来て荷物を取って帰る、ということにするらしい。
ということで、まずは東京駅に出発!
自宅から約20分。
東京駅近くについた私達。
近くの…と言っても徒歩10分弱のコインパーキングに車を停めると、そこから東京駅に向かって歩き出す。
散歩がてらゆっくり歩いていれば、東京駅!
まず目指すのは八重洲口。
少し迷いながらも着いた先には美味しい香り。
木兎の勧めでたどり着いたここは、ラーメンの有名店がひしめくラーメンストリート。
ここでお昼にしたい!!とごねられ、ラーメンを食べることが決定した。
…のだが……
「こってりラーメンはしんどい。」
「ラーメンはがっつり食ってナンボだろ⁈」
「ここ、前から食べてみたかったんですよね。」
なんて意見が交差して、なかなか意見がまとまらない。
「じゃあ各自好きなラーメン食って、終わった頃に集合でどうだ。」
クロがそうまとめてくれたけれど、それって実質自由行動なんだよね。
でもそれ以外の解決策はないのでそれで決定。
一時間後に今いる場所に再集合となった。
「僕、野菜メインのところ行くけど、一緒に行く人は?」
「あ、私行きたいです。」
「じゃあ俺豚骨行ってくるわ。」
「俺は牛タンネギ塩食べたいな。」
「赤葦さん!俺も行きます!!」
「俺つけめーん!!!」
『あっ!私もつけ麺!木兎一緒に行こう?』
私はリエーフに手を振ると、同じお店に向かおうとしている木兎に声をかけた。