第22章 今年も夏休みは終わらないっ!〜3日目、我が家!〜
サービスエリアを出て1時間半。
私たちは私のマンションにたどり着いた。
車を駐車場に案内した後、莉奈ちゃんと私は自分の荷物を持ち私の部屋へと向かった。
部屋に入ればむわりとした空気が体を包む。
『莉奈ちゃん、リビングとキッチンの窓、開けてもらっていい?』
そう問えば、莉奈ちゃんはいい返事をしリビングに駆けていった。
私は玄関から1番近い両親の部屋から順に個人の部屋の窓を開けていく。
夏真っ盛りの体にへばりつくような熱気が一気に吹き飛んだころ、旅行の荷物や食材などを持った男子が部屋になだれ込んでくる。
「あぢー」
「「暑い…」」
「「あっちー!」」
ソファーや床にへばりついたみんな。
暑くてたまらないようなので、莉奈ちゃんと一緒にキッチンでグラスに氷を入れリビングに持っていくと、クーラーボックスからお茶や炭酸など飲み残しのペットボトルを取り出しコップに注いで飲み出した。
それでも暑そうな男性メンバー。
『アイス…あるよ…?』
そう言えばみんなが一斉にこっちを見た。
珍しく赤葦や蛍まで"食わせろ"と目線で要求している。
どんだけ暑がってるのよ…みんな…
私は準備する旨を伝えると1人、キッチンへ移動した。