第20章 甘く、はげしい夜。〜旅行2日目、夜〜
side黒尾
莉奈が固まっている。
隣の部屋の喘ぎ声を聴きながら、赤面している。
つーかどんだけ余裕ねーんだよあいつら。
家帰ればヤり放題だろ…
そんなことを考えていれば、俺の膝の上で固まっていた莉奈がびくり、と身体を強張らせた。
「てつろ…さん…?」
恐る恐る振り向いた莉奈の顔はいつもの勝気な顔ではなく目尻に涙を浮かべ不安そうな顔をしている。
「ん?どーした、莉奈チャン?」
「あ…の、お尻に…」
「当たってるって?」
そう笑いながら言えばさらに困った顔をして俯く莉奈。
まあ、流石にあんあん聞いてれば意識してなくても勃つよな…
腰を引き、俺から逃げようとする莉奈。
イタズラ心が湧いた俺はその腰を掴んで引き寄せ、わざと硬くなっている肉棒を腰に押し当てた。
「てつろーさんっ⁈」
「当ててるんだっての。なあ、莉奈?これ欲しい?」
そう問えばさらに赤くなる莉奈の顔。
臍より下、下腹部をそっと撫でれば小さな声でひゃんと鳴いた。
「莉奈チャン?どうしたい?」
さらに問えば、莉奈は蚊の鳴くような声小さなちいさな声で「欲しい…です」と呟いた。
了承を取った俺は、膝の上にいる莉奈のワンピースタイプのルームウェアをすぽんと剥ぎ取った。
一気に下着姿になり戸惑う莉奈を横目に俺も着ているTシャツを脱いだ。
「隣に聞こえるくらい喘がせてやるから覚悟しろよ。」
そう言うと俺は、莉奈の柔らかな唇を塞ぐように口づけをした。