第19章 今年も夏休みは終わらないっ!〜2日目、海!海!海!〜
シュークリーム専門店で買ったメープル味のシュークリームをみんなに配り、食べた。
さすが専門店。
昨日買ったはずなのに、生地はまだサクサク、メープル風味の生クリームはしっとり。
悶絶するくらい美味しかった。
みんなでシュークリームを食べ、各々お風呂に入る。
昨日のようにみんなで話をし、昨日よりは早めに就寝。
布団に潜る前、私は莉奈ちゃんにこそり、秘密の話をした。
『私、隣の部屋に行くね。』
そう言えば、莉奈ちゃんはくすり、笑う。
「なんとなーくですがそうだと思ってました。
じゃあ私もてつろーさん呼んじゃうので朝までこっちの部屋に来ちゃダメですよ?」
そう言うと、莉奈ちゃんは私のスマホの充電器をコンセントから引っこ抜き私の手に握らせる。
そして背中をぐいぐいと押しながら、私を部屋の外へと押し出した。
「じゃあおやすみなさーい!」
『あ、おやすみ、莉奈ちゃん。』
ぱたり、閉じられる扉。
あっという間すぎて台風のようだった…
『まあいいや…リエーフ呼ぼ…』
私はため息を吐くと、そっと隣の空き部屋の扉を開けた。