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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第3章 無理は禁物。




再び目を覚まし時計を見れば、帰ってきてから3時間は経過。
体を起こせば、先ほどの体の重さは無くなりすっきりしている。
枕元の体温計で熱を測れば平熱。
不本意だけど、運動してぐっすり寝るってやっぱり大事なんだなと痛感した。

喉の渇きを覚え枕元の水分を口に含み喉を潤す。
ペットボトルを戻すと、私はリエーフを探しに部屋を出た。

ーーーーーー


『リエーフ?』

居そうな場所を一巡り。
キッチン、リビング、お風呂…はいない。


ってことは…?

そっとリエーフの部屋を覗くとイヤホンで音楽を聴きながら勉強中。
お風呂に入ったのか、いつもは綺麗に分けられた髪の毛はさらさらと目元を隠している。


綺麗だなぁ…

どのくらい覗いていたのだろうか。
リエーフが頭を上げた時、ふと目があう。

「え?美優さん?」

リエーフは立ち上がりそっとドアを開けた。

「何してるんですか⁈こんなところで⁉︎」

『起きてリエーフいなかったから…
探してたら勉強中だったし、声かけ辛くて…』

私がそう言うとリエーフは私を部屋に引っ張り込み肩に毛布を掛けてくれる。

「熱出たのに…声、かけてください。」

『大丈ぶ「じゃないでしょう?今日だって意識無くしてるんだから…」

正論すぎて何も言えない…

『ごめんなさい…』

私が謝ると、リエーフは私を立ち上がらせふわり、体を浮かせる。

『ひゃっ!』

「ご飯出来てるんで食べましょうか。」

リエーフは私を横抱きにしながら部屋を出る。

『自分で歩けるから…』

「いいからおとなしくしててください。」



また、襲いますよ?
そう耳元でつぶやかれ、私は大人しくリエーフに体を預けたのであった。

用意されていた煮込みうどんは体調を崩した後でも美味しく食べられる優しい味で、私はその優しさが嬉しくてたくさん食べた。
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