第17章 今年も夏休みは終わらないっ!〜今年も大集合!1日目編〜
とりあえず作るものを決めた私達は出かける準備をし、食事を取るために別荘を飛び出した。
荷物を降ろした分広くなったので、今回はクロの車に全員が乗っている。
けれどさすがに1番後ろに男3人はしんどいとのことで1番前に木兎が乗って、2番目に莉奈ちゃんが移動。
「さて、せっかく熱海に来たんだから新鮮な魚介、食いてーよなー。」
『確かに。お刺身とか海鮮丼とか?』
「ちょっと調べてみますね。」
そう言って調べ始めたのは蛍。
数分スマホとにらめっこをしていたと思ったら隣の赤葦と相談し始めた。
と思ったら、私の方にスマホを渡す。
『ここら辺なんてどうですか?』
そう言って見せてきたお店は熱海城から10分程度のところ。
『いいんじゃない?ここなら熱海駅も近いからお土産も見て行けるし。』
「美優さん…まだお土産見るんですか…」
呆れ顔の蛍を無言で睨めば、蛍はため息をつく。
『じゃあここで決定ね?クロに伝えるよ?』
私はそのままクロにお店を伝えお店に向かってもらった。
ーーーーーー
お店の駐車場に入ると、私とリエーフが先に降り中の様子を伺うために先に店内に入る。
7人まとめて座れる席があることを確認するとリエーフに車に戻ってもらい、私は席に案内してもらう。
少し待つとみんなが来たのが見え、私は席から手を振る。
気づいたリエーフがいち早く私の座る席に来て隣をキープ。
そのあとに来た蛍がさりげなく私の隣に座る。
私の向こうには右からクロ、莉奈ちゃん、赤葦、木兎が並んだ。
全員が座ったのを確認した私はメニューを渡す。
私はリエーフと蛍と3人でああでもない、こうでもないと言い合いをしながら食べたいものを選んだ。