第16章 今年も夏休みはおわらないっ! 〜今年も大集合!1日目移動編〜
夏休みも後半になろうとしている。
結局全員が集合出来るのが8月15日からの4日間。
流石に3泊4日じゃあ蛍がばたばたになることが予想できたので熱海には2泊3日。
ラスト1日は恒例のうちにお泊りってことになった。
そして本日は旅行前日の14日。
これも恒例になりつつある前日の全員での通話が始まった。
「じゃあ明日、ツッキーが10時ちょい前に上野駅だから、それまでに駅前集合で。
音駒勢は回収するから準備万端にしておけよー。」
そう言うクロの言葉に返事をしたのは私、リエーフ、そして莉奈ちゃん。
「木兎さんは集合2時間前に起こしに行きますんで。」
「やりい!さすがあかーし!」
木兎…それ完全に信用されてない。
「もしかして僕、このままだと木兎さんの車に乗ることになる感じですか。恐怖しか感じないんですが…」
『蛍、木兎意外と安全運転だよ。それに赤葦がいる。』
「月島、よろしく。」
「あ、あの…私は…」
『莉奈ちゃんはクロの隣に決まってるじゃない?』
「まあそうっすよねー。ってことで俺は美優さんの隣!」
「それもなんとなく想像ついてる。美優、頼んでた奴準備できてるか?」
『それはもうバッチリ…まあ、電話切ったら最終確認しておく。』
「後確認すること…まあ、熱海に着くのは休憩含んで約2時間ってとこだな。
途中腹減ったら飯食ってもいいし、熱海で食ってもいい。まあ、流れ重視ってことで。」
『了解。あ、赤葦、蛍。どっちでもいいからスマホの充電切れないようにしててね?車2台で行くからどこかに寄る時電話かメッセージアプリ起動できるように。』
「それだったら月島に。俺は月島の指示聞いて木兎さんに伝えるんで。」
「今、モバイルバッテリー充電してるんで大丈夫です。」
『了解。じゃあ明日10時、上野駅前集合。遅れないように!』
みんなはそれぞれ返事をするとひとり、また一人と通話が切れていった。
私も通話を終了させるとスマホを充電器に差し込んだ。
『リエーフ、私最終確認してくるね?』
「了解っす。」
忘れ物がないか確認のために部屋を出ると、私はまとめた荷物を置いているリビングへと向かったのであった。