第3章 無理は禁物。
とりあえず近くのショッピングモールに出かけ、カーテンや必要なものを見る。
シーツや勉強用の机などは先に準備していたけれど、揃えなきゃいけないものは意外と多い。
それらを選んでいれば時間がかかり、いつのまにか空腹も合わさって胃がむかむかもやもや…
あれ?
なんかふわふわするような…
「美優さん?大丈夫ですか?」
『大…丈夫。』
リエーフの声にそう返したけれど実際は大丈夫じゃなくて…
これ以上悪化しないようにと近くのベンチに座り込んだ。
大丈夫ですか、と隣に座ったリエーフの方に寄りかかる。
あ、やば…
起きていられない…
目蓋が重い。
身体が重い。
リエーフに体重を預けるようにもたれると、いつもと違うことを察したリエーフが私の名前を呼ぶ。
「美優さん?うそ…ちょっと美優さん⁈」
その声を聞きながら私の意識は闇の中へと吸い込まれていった。