第14章 【番外編】それぞれのデート 黒猫&三毛猫編
side莉奈
「美優との買い物、楽しかったか?」
車の中、そう聞くのは私の彼氏のてつろーさん。
今日の服装は、黒のVネックにベージュのチノパンにサンダル。
日差しが眩しいからってかけてるサングラスも格好良い。
「うん。楽しかった…です。」
「鞄買ったし、服買ったし…あとは何買ったんだ?」
後ろのシートに置いたショップバッグを思い出すかのように私に聞いてくる。
「えーっと…水着と…あとは…ナイショです。」
さすがに…言えない。
下着も新しく買いましたなんて…
少しもじもじしているのがわかったのか、てつろーさんはくくっと笑うと、私の頭をぽんぽんと撫でる。
「楽しく買い物出来たみたいだな。」
この、ぽんぽんがすごく好き。
甘やかされてる感じがたまらなく好き。
「楽しかったです。美優さんともお話しできるようになったし。」
「へえ…あんなに牙向けてたのにな。」
それはあの時はリエーフ先輩が好きだったからで…
今はてつろーさんが好きだから別に平気なのに…
気まずい話題を変えるために私はそうそう!と別の話題を出した。
「今度、美優さんのお家で料理教えてもらうんです。簡単なのから少しずつ。」
「へえ。ちょっとは頑張ろうとしてるんだ。この前、すごかったもんな。」
「あっあれは忘れてくださいっ!」
”あれ”とか”この前”って何って思いますよね…
説明…します…