第13章 今年も夏休みはおわらないっ! 〜今年も大集合!準備編〜
数日後、私は池袋に来ていた。
有名な水族館のある商業施設までの道のりを、2人で歩いていた。
そう。
ふたり。
普通はリエーフとだと思うでしょう。
でも今日は違うんです。
自分でもびっくりなんです。
「てつろーさん、変な気回さなくてもいいのに…」
『でも、私は一緒に買い物できて嬉しいよ?今日は一日よろしくね?莉奈ちゃん。』
そう。
今日一緒に出かけているのは音駒の新しいマネージャーの一ノ瀬莉奈ちゃん。
今回は莉奈ちゃんも一緒に旅行に同行するらしく、そのための買い物に来ているのである。
まあ、完全にクロのごり押しだけどね。
あんなことがあったから正直気まずい…
「で、今日は何買いに行くんでしたっけ?」
ふわふわのライトブラウンの髪の毛を揺らし私を見る莉奈ちゃん。
ちなみに莉奈ちゃんの今日の服装は、大きめの白のシフォンシャツにグレーのチェックのショートパンツ。
中にレースが可愛い黒のキャミソール。
そして、レースアップのヒール付きサンダル。
鞄はレザーの小さなリュック。
そんな莉奈ちゃんに対して私は、リエーフに借りたビッグシルエットのグレーのTシャツに黒のタンクトップ。
下は黒のレースのショートパンツ。
細身のブラウンのベルトでウエストラインを閉める。
靴は黒のストラップがリボンになっているパンプス。
鞄はいつものレザーのリュック。
髪も緩く三つ編みに結ってみた。
『今日は、とりあえず水着、見たいかな?
あとは莉奈ちゃんが必要なもの買ったり…?』
そういえば莉奈ちゃんは小さくこくりと頷いた。