第12章 獅子、ご立腹。
朝食…いや、もう昼食かな?を食べるためにリビングに移動すればリエーフが作ってくれていたらしい食事が机に乗っていた。
メニューはスクランブルエッグにサラダ、野菜たくさんのスープ。
そしてケーキ。
『あれ?』
そう声を出せばリエーフがにこり笑う。
「だって俺だってお祝いしたいです。だって付き合って…1年ですもん。」
そう。
今日はリエーフに私が気持ちを伝えてから1年。
(あいつはねこまのわんこ系少年 第9章より)
ちゃんとリエーフも覚えててくれたんだね。
でも昨日、買い物袋の中身を冷蔵庫に入れたときはなかったと思うんだけど…
いつ買ってきたんだろうと首をかしげると、リエーフはにこり笑いながら私に言う。
「夜中に気づいてコンビニ行ってきたんです!」
夜中…ってもしかしてあの時?
思い出して赤面する私にリエーフは笑う。
「昨日の美優さんむちゃくちゃエロかったです!」
『っ…!ご飯食べよっ!』
そのあとは普通にご飯を食べ、外に出ようかなんて話をしていたけれど、2人とも満身創痍なのでお家でゆっくりした。
開き直った私は、今日はリエーフに”すき”を伝える日ってことで、いっぱい好きを伝えた。
リエーフもそれにつられて私の好きなところをたくさん教えてくれた。
いろいろ大変だったけれど、すごく嬉しくて、すごく幸せな1日になった。
こんな日がずっと続いたらいいな。
私はそう願った。