第2章 わたしたちの決めごと。
クロとのお出かけについてはまた後ほど連絡、ってことで、クロはは早めに帰って行った。
やっぱり用事はあったみたい。
ギリギリまで手伝ってくれて本当にありがたい。
「みゆさーん、部屋とりあえず綺麗になりましたよー!」
クロが帰った後も片付けをしていたリエーフが部屋から私に声を掛ける。
どんな風になったかな、とリエーフにあてがった部屋をみてみればなんとなく寂しい…?
あ。
『カーテンがないのか…』
他にもちょこちょこいろいろ不足してる物がいっぱい。
『リエーフ明日は部活だもんね…』
「そうですね…」
『じゃあ、今から買いに行こうか?』
そう言うとリエーフは私の顔をじっと見る。
「美優さん、疲れてないですか?」
『なんで?全然大丈夫だよ?』
行こうか?とカバンを持つと、リエーフはちょっと渋い顔をしながらも私の後ろをついてくる。
実は、少し車酔いしてるんだよね。
でも、明日リエーフがいない間に休めるし…
少し無理したって平気だよね?
今までもそうだったし。
自分を過信し、私はリエーフと一緒に家を出た。