第2章 わたしたちの決めごと。
はあとため息を吐きながらも決めたことを紙に書いて張り出す。
朝食は私。
夕食は早く帰ってきた方。
お風呂掃除は夕食を作ってない方が。
洗濯はリエーフ。学校から帰ってきたら回す。
ゴミ捨てはリエーフ。
掃除は汚したらすぐ。
他は気づいた方がやる。
買い物は基本日曜日。足りないもの、欲しいものは連絡しあって買う。
とまあ、こんな感じ。
それを冷蔵庫に張り出しリエーフを見るとものすごくニコニコしている。
『どうしたの?リエーフ。』
「いや、なんか新婚さんみたいだなって。」
『…もう…』
「あ、そうだ。荷物、いつ持ってきたらいいですか?」
そっか…
今までのもの以外にも必要なものあるんだもんね…
これからの生活を考えたら荷物は一気に運びたい。
リエーフだって春休み中部活を何日も休めるわけじゃないから。
どうしよう。
悩んでいればふと思い出す1人の顔。
あ、あいつに頼むか。
そう考えた私はスマホをタップするとあいつに連絡を取るため電話のボタンをタッチした。