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Nachtigall im Kafig(進撃:リヴァイ夢)

第1章 Nachtigall im Kafig


「……名前は?」

 今回の任務で上司になったリヴァイ兵長に声をかけられ、私は捕われていた思考から我に返った。

「鳥の名前ですか?」

「他に何がある」

「ピヨちゃん、ですよ」

「安易な名前だな」

「ええ。でも可愛いじゃないですか」

 クスクスと笑いながら、リヴァイ兵長からの意外な質問に答える。どういう会話の流れでこんな話になったのかは、もう覚えていない。ボロボロと風と共に消えてゆく巨人の亡骸から飛び降り、私は馬を呼び戻すために指笛を吹いた。よく訓練され、生き残った数頭の馬達の姿が遠くに見えれば、私は時間つぶしにでもと小鳥の話題を続ける。
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