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100日間のプリンセス~月が導くセレナーデ~

第3章 同じの違い~birthday Alan~


パーティも終わり、アランの部屋へ来た。お互い明日は休み。ジルの計らいで好きに過ごすことが出来る

「美味しかった。アランの作ってくれるケーキもまた食べたいな」

「お前まだ食うのかよ?」

わざとらしく笑ってからかってみる

「い、今はもう食べられないよ…」

(ほんと、単純)

「また作ってやるよ」

「うん!あ、でも今日はアランの誕生日だし、アランにお願いするのは良くなかったね」

ハッとして、浮かれすぎていると思ったのか顔を俯かせた

「バーカ。これからお前にお願い聞いてもらうからいいんだよ」

「…!!」

耳元で囁かれ、首まで真っ赤になった

「顔真っ赤」

「アランのせい…んっっ!!」

(ほんと、可愛いやつ)

抱き寄せそのまま唇を塞いだ。ぐぐもった声が漏れ少し口を開けた隙にとろりとした舌を差し込み絡めとって吸い上げる

「んっ…っア、ラ、んっ…ふぁっっ」

チュっと音を立て唇を離すと蕩けた顔をして唇を濡らすリル

「俺のお願い聞いてもらうかな」

胸にすっぽりと収め抱きしめると背中に手を回しこくりと頷く

「アランのお願いって…なに?」

「一緒にお風呂入って」

(何にもしないようには心がける…風呂の中では)

びくっと驚いた素振りを見せたが、うん。と頷いた

「へぇー。今日は素直だな」

「アランの誕生日だから…少しでもそばに居たい…」

(こいつ絶対今、顔真っ赤)

「じゃ、入るか」

「うん…」

そのまま横抱きしてバスルームへと向かった

(あ、しまった…)

「先入ってて、着替え持ってくるから」

「うん」

着替えを用意し、すぐアランも入ってきた

(なんでんな隅にいるんだよ)

浴槽の隅で小さくなってるリル。恥ずかしそうにぴったりひっついている

「ほら、こっち来いよ」

背を向けるリルの後ろから抱きしめるようにアランは浸かる

「きゃっ……」

ぽすっと肩に顔を埋めると柔らかな胸が震え触りたくなる

(…っ、今の不意打ちすぎるだろ)

誤魔化すように首筋にキスを落とすとバスルームに甘い声が響き渡った

「あんっ……!」

「何?感じてんの?ここ、響くぞ」

(我慢我慢…)

呪文のように自分に言い聞かせ、リルに髪を洗ってもらう

「痛くない?」


「ああ、丁度いい」


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