第13章 第3話 不寝番
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そう、一緒に旅をすると決めたのは間違いじゃない。
そのはずだ。
そのはずだよな・・
『ぅぅぅっ・・釣れないッ!!』
呑気に釣り糸を垂らしている。
その足元のバケツには、沢山の魚が入っていた。
「ちゃん・・、釣れてると思うぞ?」
どれぐらい釣れれば満足するのか。
2人分の食料にしては釣り過ぎだ。
『釣れないんだもん!巨大イカッッ!!』
巨体イカって・・
釣りの目的はそれかよ。
『私、釣りの才能無いかも・・
ルフィは、一発で釣れたって聞いたし・・』
おいおい、あの麦わらと競う気か?
あれは規定外中の規定外だ。
「そんなことより、次の行き先は?」
革命軍と別れて以来、進路は指示されてない。
『・・・このまま真っ直ぐ』
こいつ何も考えてねぇな・・
手に取るようにわかる。
風に吹かれるまま、海流に流されるまま進む船。
全てが天任せ。
釣りに飽きたのか次は、甲板で日光浴を始めた。
Dr.ベガパンクが用意した荷物の中にあったのか、ビキニ姿の。
噂に聞いていたが・・
正直、目のやり場に困る。
ここには、俺しかいない事を本当にこいつはわかっているのか・・
「今寝ると夜寝れなくなるぞ」
『そんな子どもじゃないよ。
どうせ今夜は私が見張りだから大丈夫』
3日に1度、不寝番をがしていた。
最初は女の子にさせるつもりはなかったが、この船には2人しか居ない。
毎晩、不寝番を続けていたら日中が疎かになる。
そう言われて、の申し出を3日に1度ならと承諾したのだった。