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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第12章 第2話 旅連れ





「もう、大丈夫そうだな」

そう言うと、クザンは船に乗せていた自転車を引っ張り出した。
クザン愛用のママチャリ。
海を氷らせ、その上をよく自転車で散歩していた。
こんな所で散歩なわけじゃないだろう。


『・・えっ?一緒に行かないの?』

「おいおい、いつから一緒に行く事になったんだよ」

いつからって・・
そりゃ

『この船持ってきた時から?
クザンも海軍に戻らないんでしょう?』

「戻るつもりは無いがちゃんと一緒に行く気も無いよ」

『どうして?』

「・・どうして俺が着いて行くと思うんだい?」

どうしてって・・
どうしてだろう?
クザンと一緒に行くのかと思ってた。

『・・・次の行き先がニコ・ロビンの所だから、かな?』

「・・・!!?」

イワンコフに聞いた情報。
ニコ・ロビンは今、革命軍のメンバーと一緒に革命家ドラゴンに会うために航海中。
この近海を通るはずだと。

『センゴクに聞いた事があるの。
クザンは、ニコ・ロビンに目を掛けているって』

理由はわからない。
だけど、ニコ・ロビンの名前を出した途端のクザンの表情。
センゴクの話は間違いなかったのだろう。



『一緒に会いに行こう』

「・・俺はおっさんだけど男だ。
男と2人きりだとわかって言ってるのか?」

『クザンは男だと知ってるよ。
それが何か問題でもあるの?』

逆に強い味方だ。
海賊に襲われても、私が戦わなくてもいいから楽だ。

「・・・」

『一緒に行くよね?クザン』

確信していた。
クザンは、わたしの誘いを断らないと。

さぁ、楽しい冒険の始まりだ。





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