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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第12章 第2話 旅連れ






一杯ひっかけたクザンは、案内すると言って席を立った。
後を追う様に立った私は、慌ててクザンの背中に着いて行く。

多分、ベガパンクがボートをクザンに頼んだのだろう。


「どうしてその格好なんだ?」

『えっ?・・あぁ、これ着てたら面倒な事してくるヤツはいないかと思って』

好き好んで海軍将校に喧嘩を売るヤツはいないだろう。
まぁ、護身用代わりだ。

『・・クザンは海軍辞めたの?』

普段着のクザン。
マントを着ていなくても普段はスーツをラフに着ていた。

「負けたのに残れるわけないしょ」

まぁ、確かに・・
元からクザンと赤犬は相性が悪かったからね。
志の違いだろう。



辿り着いた港。
キョロキョロとお目当のボートを探すが見当たらない。

『何処にあるの?』

「アレだ」

指差された方に視線を走らせる。

・・アレ?アレなのか?

『クザンの船じゃなくて、私のは?』

「俺はいつも自転車移動って知ってるだろ?
あれがちゃんの船だ」

ボートとは程遠い小型の船が浮かんでいた。

『・・これ、私が操縦出来るわけないじゃん』

あのバカベガパンク!
余計な気を回したなッ!!

クザンに案内されるまま船に乗り込んでみたが、本当に途方に暮れた。

室内はコンパクトに1部屋にベッドと2人用ぐらいのテーブル、ミニキッチン、小さな備蓄倉庫のみだった。
航海に必要なログポースや食料、生活必需品、洋服と当面の間困らないように一式揃えられ準備してある。

「この船は操縦は簡単だ」

クザンに教えてもらいながら沖に出る。
思ったより私にも出来た。

風を捕まえなくても進む様に例の貝殻が仕込んであるらしい。





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