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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第11章 プロローグ2





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『クスクス、サンジはゾロが好きなのね』

「おいおい!俺の話を聞いてどこでそう思うんだよ?!
俺はクソマリモなんか好きじゃねぇッッ!!」

『でも、嫌いではないでしょう?』

「・・・ちゃんには敵わねぇなッ」

サンジから今までの冒険の話を聞いた。
どれもこれも胸が高鳴るワクワクドキドキした話。

『後、サンジはナミちゃんの事も好きみたいね』

「そりゃ、ナミさんとロビンちゃんも大好きですよ〜ぉ。
勿論、ちゃんの事もね〜」

いつもの調子のサンジ。
そのガードを崩してしまいたくなる。

『あら?そう?
私的には、ナミちゃんかと思ったんだけど』

「俺は女の子が好きなんだ」

笑顔でピシャッと跳ね除けるサンジ。
その話題に触れるなとでも言う様な雰囲気だ。

この話題は興味本位でしていい話ではなかったみたいだ。
でも・・・

『心配でしょう?今、何処で何をしているか・・
ルフィの事は情報があるけどそれ以外は皆無だし』

「・・いや、大丈夫だ。
みんな俺の仲間だからな」

あっ、そうか・・
これか、これがあるからサンジは今頑張っているのか。

『・・クスクス、何だ心配して損しちゃった。
サンジは落ちこぼれじゃないよ。
ちゃんと自分の道がわかってるじゃない。
だったら、ちょっと遠回りをしただけよ』

「えっ?」

『言ってたでしょ?落ちこぼれだって。
落ちこぼれって何かについていけなかったり、諦めたりした事を言うじゃん。

だけど、サンジはちゃんと自分の進む道を進んでる。
それを極めるためにここで頑張ってるんだもの。
サンジは、落ちこぼれじゃないよ』

驚いた顔を見せるサンジ。
そして、何かを考えながら口を開いた。

「・・俺さ、仲間に言ってない事があるんだ。
勿論、隠してたわけじゃねぇ・・ただ、言えなかった・・・
言ったらいけないんだよ」

言えない事がシコリになっているのだろう。
いつも笑っているサンジの顔に苦悩の色が見えた。




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