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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第11章 プロローグ2






約束の日、ベガパンクに連絡するとここから近い島に手配してくれたとの事。

【・・ちゃん本当に帰って来ないのかい?】

ごめん。

『うん、私先に進む事にした』

【海は荒れているよ。
赤犬が元帥になったんだ・・・】

そのニュースはイワンコフから聞いている。
元帥の後釜に、世界政府が押す赤犬とセンゴクが押すクザンが元帥の座を争って戦ったと。

クザンが元帥の地位に興味があったとは思えない。
何か理由があるのだろう。

【青雉が元帥の座に固執したのは、ちゃんの為でもあるんだよ・・】

私の?

【・・赤犬はちゃん、君を許してはいないよ。
どんな手を使っても、探して捕まえるつもりだ】

徹底的な正義、それが赤犬の理論。
必要なら利用し、不必要なら全て消す彼のやり方。

【手配書の内容もガラリと変わっている。
お願いだから・・・気を付けて・・・】

そう言って切られた電話。
電伝虫の表情が忘れられない、ベガパンクの表情を表したものだから。

ーバァァンー

しんみりしていた空気を打ち消すかの様に音を立てて開いた扉。
そこには、肩で息をするサンジが立っていた。

『!!?・・どうしたのサンジ?!』

「イワンコフから・・聞いた・・・・ここ出て行って何処に行くつもりだ?!」

別に隠していたわけじゃないけどサンジには言いそびれていた。

「わかってんのか!?
ちゃんは世界中に指名手配されてるって!!」

狩る側から今度は狩られる側。
1人で仲間もいねぇのにこのグランドラインを渡れると思うのか!?
それも女の子1人で!!

ここまでの旅の大変さを身振り手振りで事細かく話すサンジに私は、笑みを零した。

「何笑ってんのちゃん俺は!!」

『サンジ、今から話してくれる?
どんな冒険をしたのか私知りたいの』

そう言って私はサンジの思い出話を聞く事になった。







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