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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第11章 プロローグ2





『大丈夫、ルフィはそんな事気にしないと思うな。
あのルフィなら、逆にそんな悩んでるサンジを怒りそうだよ』

純粋で裏表の無いルフィ。
彼ならサンジを受け入れてくれる。
そんな気がする。

「・・あぁ、あの船長だから俺は頑張れるんだ」

ルフィを海賊王にする。
そう、宣言したサンジの瞳は輝いていた。














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夜が明ける。
まだ、薄暗い靄の中で私は背伸びした。

『ふぁ〜っ!眠いや』

夜遅くまでサンジと話通した。
そして、話し疲れるとそのまま2人で雑魚寝だ。

節々が妙に痛い。

「わざわざこんな時間に出航するなんてヴァナタ本当に良いのぉ?」

皆んな寂しがるわと、呟くイワンコフ。
出航準備が整った海軍の軍艦。
インペルダウンから盗んだあの船だ。

『いいのッ。
船員貸してもらってありがとう』

肩に掛かる海軍マントを羽織り直して私は、真っ直ぐ船に乗り込んだ。

ベガパンクが指定した島までこの格好で行くつもりだ。
海軍の戦艦に船員の姿が新人類達のワンピース姿だけじゃ、不審がられる可能性を考慮したまで。

『・・サンジ君の事、よろしくね』

「ヴァナタに頼まれるまでもないわ。
ヴァターシに任せてちょうだいッ!!」

笑みが溢れる。
頼もしいと、そう思う。

この先、何が起こるかわからない。
だけど、こうやって笑っていられる気がする。

目的を達成するまで、ルフィの仲間達に会いに行くのもいいな。
とても楽しそうな人達みたいだから。


『イワンコフ!本当にありがとうッ!!』

お礼なんて水臭いわぁ〜〜〜〜ッッ!!!!
と、叫ぶイワンコフの声に見送られながら船は大海原へ乗り出した。












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