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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第2章 海軍本部






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『クソォォッ!センゴク何を考えてるだッッ!!』

蹴り上げて開けた自室の扉。
壊れはしなかったが鈍い音を響かせた。

・・・よし、ギリ大丈夫だ。

「壊れているか確かめるぐらいなら蹴らなければいいのに」

室内から聞こえる声。
留守にしていた部屋で彼は、私の椅子に座り優雅に寛いでいた。

「そんなにセンゴクが怖いの?」

『何してんの、ベガちゃん』

「ちゃんを待ってたのさ」

そう言ってクスクス笑う彼は、ベガちゃん。
この海軍本部 科学者 Dr.ベガパンク。
28歳の若さで科学者として最高の地位にいる。


『・・血ならあげないよ』

「あり過ぎみたいで分けて欲しいのが本音だが、残念。
ここで採取してもちゃんの血は生き残れない。
それに、今日は別件で寄ったんだ」


私の血は、稀血。
それも稀血の中の稀血。
外気に触れると途端に何の変哲も無い血液になる。

採血するだけ無駄。
その稀血もベガパンクと会うまでは、普通の血だと私自身ですら思っていた。

ここに来て、1度大怪我をした私に医者が輸血しようとした。
その時、たまたまベガパンクが通り掛かり私の血に気付いたらしい。

そのまま輸血されていたら私は死んでただろう。
流石、世界最大の頭脳を持つ男だ。




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