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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第2章 海軍本部




物心が付いた時にはミホークと一緒にいた。
ミホークと各地を旅し、躾から始まったミホークの教育は礼儀作法や航海術、世界情勢と多岐に渡る。

そして、1番厳しかったのは剣術。
ミホークに全てを叩き込まれた。
今の私が生きていけるのはミホークのお陰だ。

私は、母親の顔も父親の顔も知らない。
ただ、ミホークが育ての親だという事。




「ーーーーで、以上だ」

ケンゴクが会議終了を告げる。
過去に意識を飛ばしていた私は、慌てて顔を上げた。

えっ?
何で見てるの?
寝てないけど寝てると思われたのかな・・

センゴクと視線がぶつかる。
叱られる覚悟をした私に、センゴクはあり得ない事を言い出した。


「・・ある情報で、白ひげと赤髪が対面するとの話を耳にした。
その真意を確かめるためにそににいる少将を主に動いてもらおうと考えている」

『・・・はぁ?』

「早速だが明日にでも出発してくれ。
場所は追って連絡する」

『む、無理だって!!
私に白ひげを止める力なんて無い!』
「誰も止めろとは言っていない、要は偵察だ」

「・・・俺には死に行けと言っているかの様にしか思えんが」
「はそこまで弱くわない。
鷹の目、お前が育てた娘だろう」

「の力量をもっても四皇2人も相手にするとなると話は別だ。
を行かせるのは反対だ」
「・・お前が心配するのは力量の問題だけか?」


こんなミホークを見たのは初めてだ。
ここに私を預けてから、1度も会わず采配を全てセンゴクに任せていた。
私がどれだけ危険な任務に付いてもミホークからのコンタクトは一切無かったのに。
そのミホークが、反対している。


「わしが代わりに行こう」

言い合う2人を遮る様に発言したのは、タイヨウ海賊団2代目船長 海峡のジンベエ。




「・・・それならば少将と共に行け」

「どうしてもを連れ出すのか・・
お主、何を考えている」
「鷹の目、お前こそ何を考えている」


ミホークは、私の事を考えているんだよ センゴク・・
私が生きていける様に考えてくれていた。



『・・私行きます。お仕事でしょ』

何が起こるかは分からない。
もしかしたら、もう戻れないかもしれない。





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