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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第9章 頂上戦争 中盤戦





戦場は、混乱に満ちていた。
無傷な者などどこにもいない。

荒れ狂う大地。
目指すべき処刑台。

時間より早く刑の執行が行われようとしている。

『・・ダイギン、凄いね』
「はい・・」

『あはっ、等々全ての海賊達がルフィに力を貸してるよ・・』
「はい・・」

『負けるかもね、海軍は・・』
「・・・」

私の言葉通り、崩れ始めた処刑台。
爆炎の中に炎のトンネル。
そこからルフィ、そしてエースが現れた。
エースは、もう海楼石の手錠を付けていない。

「・・まだ、わかりません。ここからです」

センゴク、ガープまでもが戦い始めた。
負けるわけにはいかない海軍。

より一層、激しさを増していく。

「白ひげは、死ぬつもりですか・・」

仲間達を海に逃がそうとする父様。
最後の船長命令。

『・・ダイギン、白ひげは私の父様なの・・・』
「・・・そうではないかと思っていました」

『白ひげの娘だけど、私は海兵よ。
だから、船長命令は聞かないわよね?』
「・・・貴女も・・」

今、わかった。
私が本当に望む事。





“敗北者”

赤犬が発したその言葉が私の耳にも届く。
そして、エースの気持ちを逆撫でするのに効果的な言葉。

『・・エースだめよ』

私の呟きは、誰の耳にも届かない。

私は、その瞬間から目が離せなかった。

座るルフィを庇う様に立つエースの胸には赤犬のマグマが突き刺さる。

あぁ、エース・・
そこまで私と同じだなんて・・・

以前、シャンクスが言った言葉を思い出す。

お前ら一緒だろ?と・・・









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