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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第9章 頂上戦争 中盤戦




ルフィは、エースと共に育った義兄弟。
そして、その血筋は革命家ドラゴンの実の息子だと。

『・・ドラゴンの?ルフィが・・』

私も知らなかった事実。
センゴクは、ルフィも危険分子だ倒せと宣言した。

下げていた頭を上げ、エースは前を見据えた。

『・・エース?』

その表情は、凛と引き締まっていた。
望んで渦中の人となったわけではないだろう。
だが、その瞳はもう生も死も受け入れる覚悟が出来ていた。


開戦より既にもう1時間。
互いの攻撃は弱まるどころか一向にその勢を増す。

吠えるセンゴク。
パシフィスタの一斉攻撃。
敵味方関係なく放たれる攻撃。

『!!センゴク止めさせてッ!!』

こんなのあんまりだ。

「火拳も覚悟を決めた、お前も覚悟を決めろ」

『・・・ッッ!!』

今まで導かれた。
言われるまま、転々と暮らす場所を移り住んだ。
そこには、私の意志はない。

センゴクは、私に決めろと言う。
今、ここで私の意志に問う。

海軍本部将校として生きるか
海賊として生きるか


眼下に広がる光景。
背けたい殺伐とした地獄。

『私はッ・・・・・ハッ!あれは、あの感じは・・・』

視界に入った。
偶然だった。

その気配に私は、何も考えず、身体が動いていた。


「?!・・それがお前の答えがッッ」


土煙り、燃え盛る炎、黒煙
どう行けば戦わず辿り着けるかなんて手に取る様にわかった。

汚れが一切無い白い海軍マントを靡かせて、存在を感じさせない様に目指す。


『ーーーッッーーーー父様ッッッ!!!』

甲板に居た父様の正面に出て、両手を広げる。
見えるのは、処刑台とスクアード。

「「「!!!」」」

父様を刺すなんて直感だった。
止める暇なんてなかった。

スクアードの長剣がの胸を刺し、そのまま白ひげの身体を貫通している。

「ッ!オヤジッッ!!」

止めに入ったマルコ兄様。
長剣が胸から抜かれる。

「・・、大丈夫かっ!!?」

崩れ落ちる身体を父様に抱かれ私は、痛みに耐える。

『ごめん・・父様までッ・・・』

父様の口から血が見える。

傷を押さえて少し待ってろと父様は私を甲板に寝かせ離れて行った。



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