第2章 海軍本部
ー2週間後ー
この日を指より数えた日々。
後、数時間後には再会している。
それだけで私の心は浮き足立つ。
『ねぇ、何でここにアナタがいるの?』
七武海招集場所。
その扉前での出迎えが私の仕事。
なのに、何故かダイギンまで立っていた。
「元帥のご命令です」
『・・どうゆう命令内容?』
「少将の監視です」
・・・どうゆう事だ、それ・・
まるで、私が暴走するみたいじゃねぇかッ!
誠に遺憾だッッ!!
センゴクに物申そうと決意したその時、廊下の先から現れた人影。
七武海メンバー。
クマ
ジンベエ
が、次々現れた。
一応、挨拶をし室内に案内するが肝心な人が現れない。
段々、開始時間が近付いている。
七武海が揃う事は稀だとわかっている。
けど・・、会いたかった。
「少将?どうしました?
・・・あっ!失礼しました、お部屋はこちらになります」
顔を下げていた私。
ダイギンの言葉と同時に影が差す。
誰かが目の前で立ち止まったと気付いた瞬間、頭にふわっと重さが加わった。
「・・・えっ!?」
この撫で方、この感触、この匂い。
ツーゥと、込み上げるモノを必死に押し留める。
頼もしくなった、強くなったと言って欲しいから。
どうにか抑えつけ、顔を上げた私に懐かしい声が響いた。
「元気そうだ」
『・・み、ミホークッッ!!』
驚くダイギンの存在を忘れ、海軍本部少将の地位さえも忘れ、私は会いたかったあの人の胸に抱きついた。
「少将になったと聞いた。
少しは、立派になったかと思ったがはだな」
微かな笑みを浮かべるミホーク。
私を抱き締め返してくれる。
そう、私が会いたかった人。
それは、王下七武海 ジュラキュール・ミホーク。
異名、鷹の目のミホーク この人だ。