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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第2章 海軍本部





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「会議は来ない、コートは着ない。
お前は何を考えているんだッ!!」

大きな雷が落ちる。
わかっていたから行きたくなかった。

ブルブルと拳を震わせるのは、海軍本部元帥 センゴク。
現在、私の親代りだ。

『だって・・・』
「言い訳は聞きたくないッ!」

あーぁ、コレだコレ。
私がダイギンに敵わないのは、ダイギンとセンゴクのテンポが全く同じだからだ。

「はぁ、ダイギン准将お前は良くやってくれる。
このバカタレを使えるのはお前だけだ」

「いえ、補佐官の仕事ですので」

「いや、の補佐官を勤め上げている事こそ凄い事だ」

満更でもない様子のダイギンにちょっとジェラシー。

『・・褒め過ぎじゃない?』
「お前がだらけ過ぎてるんだッ!!」

あぁ、彼奴の下に付けるんじゃ無かったと、呟くセンゴク。
だが、後悔してももう遅い。
私は、きちんとセンゴクの命を受けきちんと上官に付いて学んだまでだ。

『それで会議は何だったの?』

既に会議は終了していた。
私の言葉にセンゴクは書類の束を差し出す。

そこには、王下七武海招集との文字。

『・・・七武海・・』
「あぁ、来週招集命令を出している」

世界政府公認の海賊達。
王下七武海。

『・・来るの?』
「それは分からんがヤツは来るだろう」

『会える?』
「原則中将以下は顔合わせ禁止だが、特例としてお前を案内係に任命した』

これ程、間髪入れず返ってくる応えが嬉しい時は他にはない。

会えるんだ!
その思いだけで私の気持ちは最高に昂る。

ここに来て早10年。
その間、会えるチャンスに恵まれなかった。

招集時は、何故か本部から離れていたし教えてもくれなかった。

何故教えてくれない、何故会わせてくれない と、
何度も何度もセンゴクに訴えたが聞き入れてもらえなかった。


『ありがとう、センゴクッッ!!』

「・・・これは仕事だと忘れるな」
『うん!わかってる、頑張るよ!!』

急に顔を背けたセンゴクに、私は心から感謝した。




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