第6章 シャボンディ諸島
「あー、それからセンゴクさんから伝言だった。
今すぐシャボンディ諸島へ行って捕まえた海賊の回収を手伝ってくれだそうだ」
『捕まった?シャボンディ諸島で何かあったんですか?』
「えっ?知らないのか?」
知らないも何も朝方から今の今までここに軟禁中。
騒がしいなと思いダイギンを見に行かせようかと考えていた時、ベガパンクがやって来た。
「少将!大変です!!
シャボンディ諸島でルーキー達が暴れていると・・
クザン大将ッッ!!?」
へーっ、ルーキーが・・って、ルーキーって誰だ?
まぁ、とりあえず
『行こうか、シャボンディ諸島!』
この書類の山から堂々と抜け出せるのなら願ったり叶ったりだ。
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偉大なる航路 前半の海にある島。
島と呼ばれてはいるが、実際はヤルキマンマングローブという巨大な樹木の集まりだ。
シャボンディ諸島で最悪の世代と呼ばれる11人の超新星の数名が天龍人に手を出した。
戦闘丸、バジフィスタが先駆け、上陸。
続いて黄猿が上陸したとの事。
「現段階で、主犯3名の名前は
『あー、それはいいよ。
どうせ捕まえた海賊相手だろうし』
多分雑魚だ。雑魚。
疲れてる私を即刻任務に付けるぐらいなんだからさ。
出鼻を挫かれたダイギンは何か言いたそうにしていたが私は無視した。
黄猿が出ているのなら何の問題も無い。
海軍本部からほど近い場所。
直ぐに着いた私は、早速指示を飛ばす。
『ほらね、名前も知らない海賊ばかり』
「少将は、手配書をご覧になられた事ありますか?」
『ない。けど、見ればわかるでしょ?』
海楼石を付けられた海賊達や普通の縄に縛られた海賊達。
見るからに普通ぽい。
ため息を吐くダイギンには悪いが、力量の差ぐらい大凡予想がつく。
「・・因みに11名の超新星の名前ご存知でしょうか?」
『えっ?知らないけど問題ある?』
「大有りですッッ!!帰ったら手配書準備しますッ!!」
正直断りたかったが、ダイギンの勢いに押され頷いてしまう。
“ROOM”
“シャンブルズ”
突然、耳元で聞こえた声。
反応するより早く、世界が一変する。
「・・・えっ?少将?!」
今まで話していたの姿が忽然と消えて、ダイギンの横には小石が落ちていた。