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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第6章 シャボンディ諸島







ーバアッッッン!!!!ー

「どこに行ってたのさッ!?」

ドアが壊れた音が響いた。
何回も蹴り開けた扉だが等々ガタがきた。

『壊れちゃった・・・。
また、センゴクに怒られる・・』
「聞いてる!!!
今まで何処で何をしてたんだよッ?!」

壊した扉に目もくれず室内にズカズカ乗り込んできたのはベガパンク。
研究室から真っ直ぐ来たのか、珍しく白衣を着たままだ。

『ベガちゃんってDr.だったんだね』
「今、そんな事関係ないよね!?」

デスクに手を打ち付けるベガパンク。
積み重なった書類の山は、無惨にも辺りに散る。

『ベガちゃん!
私はセンゴクの命令で敵艦の監視任務に行ってたの!
その間、溜まりに溜まったこの!書類の山を片付け中!!
話は後にしてッ!!ダイギン!』

私の横で黙ったまま様子を見ていたダイギンに私は目線で促す。
この邪魔者を退室させろ と。

ゆっくり頷いたダイギンは、素早くベガパンクの身柄を捕らえ室外へ連れて行った。

『ふぅー。やっと静かになった』

海軍本部に戻って来たのは昨夜遅く。
近くの海軍基地にいたダイギンを見付け、一緒に戻って来た。

私の到着を知ったセンゴク以下大将の出迎えをそこそこに報告会議が開かれやっと解放されたのが先程。
航海の疲れに加えて報告会議の疲れ、そして寝不足な私に待っていたのはこの大量に溜まった書類の山だ。

階級を上がれば、目を通さなければいけない書類が増えるのはわかる。
わかるがコレは溜まり過ぎではないだろうか。

げんなりしていた所に現れたのが、ベガパンク。
心配してくれた事は感謝もするし謝りたいとも思う。
だが、悪いが私にはベガパンクに時間を割く暇なんてなかったのだ。


「おーぃ、。
これ出航届け、サインいいかー?」

壊れて半開きの扉から顔を出したのは青雉こと、クザン。
私の元上司。

そう、バタバタと休む暇なく仕事をこなしているのは明日出航予定があるから。
場所は、女ヶ島。




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