第21章 Z
「あぁっ!」
ルフィ達とゼファーの間に巨大な氷の壁が出来た。
『クザン!何するの?!』
まだ・・
ちゃんと聞きたい。
確かめたい。
「ここは危険だちゃん」
『あの人が!あの人が1人でッッ!!』
「・・わかってやれ、。
あれがゼファー先生の筋なんだよ・・・・」
縋る私を抱え上げたクザンは、そのままルフィ達がいる方角へと私を放り投げる。
「受け取れ、ロロノア!」
「!?うわっ!お前ッッ!!」
間一髪、私を受け止めたゾロ。
焦った顔が見えた。
「・・怪我ねぇか?」
『お願いゾロ!私をあの人の所へッ!
このままじゃ・・』
「・・・悪いがその頼みは聞けねぇな」
先を走るルフィ達を追いかけ始めたゾロ。
ここはゼファーに任せて、みんなは退避していた。
船に乗り込み島を離れる。
光る黄色い光を私は見つめた。
私だけではない。
ルフィもみんなも何も話さず、静かに島を見つめていたのだ。