第21章 Z
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船から飛び降り戦場へ走るみんな。
おかしい・・
まだ、海軍の姿が見えない。
襲ってくるのは、NEO海軍の戦闘員達ばかり。
本来の海軍の姿が見えなかった。
でも・・
『ルフィ気をつけて黄猿のおじさまの気配がする!』
ビンビン感じるこの独特な気配。
海軍本部大将 黄猿がこの島にいるのは明らかだ。
「げっ!海軍大将がいるよかよッ!!」
「早めに片付けた方がよろしいみたいですね〜」
『・・・う、うん』
「あまり見るな。
ここで逸れられたら面倒だ」
ゾロに言われなくても見ないわよ。
私は極力、ガイコツ・・・ブラックを見ない様に先を進んだ。
『って、ゾロは?!』
さっきまでそばにいたゾロが突然いなくなった。
「迷子ね・・」
「言ったそばからこれだ、マリモのヤツ・・
ちゃんは俺のそば離れたらいけないよ」
そう、言いながらも忍者を追い掛けて行くサンジ。
みんなもそれぞれ技を出して敵を蹴散らし、先へ進んでいた。
剣からの冷気
巨大な足
カンフー
竹林
雷
見た事が無い独特な戦い方。
間一髪で雷の標的にならずに済んだ私は、敵の残骸の中にいるみんなに叫んだ。
『避けてッ!パシフィスタよ!!』
ここから確認出来る数でも8体のパシフィスタが見える。
だが、以前見たのとは違い全体的に白い。
攻撃を受けようとしたその時、フランキーが現れた。
『・・ロボット?!』
もう人間には見えない。
あっという間にパシフィスタを倒すフランキー。
戦場が落ち着いたその時。
「あっ!うー、あーっ」
「うわわぁ」
「ううん」
「いや!いやーぁ!」
突然身体が大人に成長する4人。
ゾロ達が敵を倒し、能力が戻ったのだ。
感激するみんなを見ながら、私は気配を探った。
既にルフィはゼファーと戦っている。
『先に行くわ!』
「ちょっと!待ってッ!!」
呼び止める声を背後に聞きながらそこを目指し、走った。
黄猿が動いているのもわかる。
手遅れになる前に着かなければいけない。