第19章 第9話 愛しています
そっと秘部に手を添える。
濡れていた。
たったそれだけの事が俺に喜びを与えた。
『んっ』
「声、聞かせろい」
そう言えば、顔を真っ赤にして首を横に振る。
正直鳴く声を聞きたかった。
だが、初めてのにそれを強要するわけにはいかねぇと思い留まる。
だが・・・
『待ってッ・・マルコぉ、言わなきゃいけない事があるの・・・』
「何だい?」
口籠る。
俺は手を止め、優しくを抱き締めた。
言いたくねぇ事は言わなくていいと言いたかったが、の事は全て知っていたい。
『私ね、私・・経験あるの』
「・・・えっ?」
瞳に涙を浮かべて見上げてくるは、過去に1回だけ身体を許したと言う。
処女だと勝手に思っていた。
心も身体も許してくれるのは俺だけだと、勝手に思っていたんだ。
「・・相手は誰だよい?」
『・・ごめんなさい、マルコ』
ポロポロと涙を流す。
泣かせたかったんじゃない。
だが、この嫉妬心を抑える事が出来なかった。
「相手は誰だ?!」
を組み敷き、両腕を頭の上に固定する。
戸惑うは、恐る恐る名を告げた。
『・・Dr.ベガパンク』
「殺す」
『!!?』
「お前は俺のだッ!
いいか、お前に手を出すヤツは誰1人生かしておかねぇッ!」
優しくするつもりだったがもう、無理だ。
嫉妬心でぐちゃぐちゃな俺は、無理矢理の脚をこじ開け、舌を這わせた。
『ま・・っっん、いやっ・・ぁっ・・・』
嫌がりながらも漏れる声に俺の欲望は止まらない。
パンツの隙間から舌を這わせ、赤く膨らんだソレを指で弾いた。
『あっ・・やぁ・・それはダメっっっんんっ・・・』
身体がビクビクと反応し、背中が仰け反る。
愛液が溢れる箇所を執拗に舌を這わせれば、甲高い嬌声が聞こえた。
「イッたか・・」
肩で荒い息を吐き、涙を流すを見た瞬間我に返った。
「悪りぃ、。
俺・・どうにかしてたよい・・・」
罪悪感が募る。
だが、同時に満たされた。
『ううん、平気。
・・好きじゃなかったのに抱かれた私が悪いの・・・』
好きじゃなかった?
それなのに抱かれたのか?
無理矢理?
そこで気付いた相手があの科学者だと。