第19章 第9話 愛しています
跪いた俺は、そっとの頬に触れる。
ゆっくり瞳を閉じたの唇へ重ねた。
軽く合わせるつもりが、誘う様に微かに開いた口へと舌を入れる。
『んんっ・・・』
唇の感触、漏れ聞こえる声。
記憶と合致した。
『ま、マルコ待って』
「待てない」
待てるわけがない。
何年この時を願ったか、何年こうなる事を望んだか、俺はずっと待っていた。
が大人になるのをずっと待ってたんだ。
キスだけで身体の中心に熱が篭る。
気付かれない様にそっと身体を離しながら、ベッドに押し倒した。
『ふふふ、昨日とは逆だ』
位置を言ってるのだろう。
そう余裕を保てるのは今の内だ。
再び俺は唇に吸い付き、口内を弄る。
舌と舌が絡み、唾液が淫らな音を立てた。
『っんん・・』
キスに夢中なの身体を服の上から指を滑らせる。
細い首筋、華奢な肩、丸みを帯びた膨よかな胸へ。
「・・」
鷲掴みしたい欲望を抑え、焦らすかの様に身体のラインに沿った行く。
『・・きゃっ・・・』
小さな悲鳴と敏感に反応する身体。
直接触りてぇと捲り上げシャツからぷるんと弾力のある胸が窮屈そうにブラに収まっていた。
少しブラを捲ると主張するかの様に固くなった頂。
ペロっと舌で舐める。
『あっん・・・』
甲高い喘ぎ。
それを聞いて、俺はフルで勃起したモノをの身体に密着させる。
『!!』
服の上からでもわかったのだろう、急速に赤みを帯びる頬。
取り出したい気持ちを抑えた。
簡単にを抱く気はない。
余す事なくその身体に触れ、俺に溺れさせてやる。
痛くない様に優しく揉み上げ、少し力を入れた舌で頂を舐め上げると強張る身体とは逆に甘い喘ぎが聞こえ出す。
『・・ぁっ・・ゃぁっ・・んんっ・・・』
キツく吸い上げて、数カ所に紅い印を咲かせた。
名残惜しいむように少し強めに吸い上げて、俺は身体を離れた。
とろんとした微睡む様な目。
「可愛い」
思わず言っていた。
恥ずかしそうに視線を逸らすに、俺はもう1度同じ言葉を言い身体中に印を刻む。
首筋、鎖骨、お腹、太腿と花咲く様に紅い印は、白い肌に映えた。