第19章 第9話 愛しています
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「悪い遅くなったよい」
俺はやっと、部屋に辿り着いた。
は、ベッドに座り夜空を見上げていた。
「?」
様子がどうもおかしい。
待たせすぎたか?
「、どうし
『マルコ兄様・・・』
振り向いたの表情に息を飲む。
そこにいるはいつものではない。
少女の様な笑みではなく、まるで1人の大人の女の様な妖艶さが出ていた。
『私、マルコが好きよ』
「!!?」
前触れもなく聞こえた言葉。
どれ程俺がこの言葉を聞きたかったか・・
どれ程俺がこの言葉を言いたかったか・・
「、俺も
『マルコに抱いて欲しいの、昨日みたいに・・』
伝えようとした想いを遮り、は確信を言った。
夢か現実かと疑った事が今、現実だと断定された。
「昨日って、やっぱり夢じゃなかったんだな」
頷くに俺はもう1つ聞いた。
「その・・、俺はどこまでしたんだ?」
男が言うセリフじゃねぇ。
情けねぇが知らなきゃいけねぇ。
『最後まではしていない』
「していない?」
『うん、その・・イッちゃったら・・マルコ寝ちゃったの。
だから、入れて・・ないよ』
「・・そ、そうか」
それしか言えなかった。
衝撃的だ。
好きな女を満足させる前に自分だけイッた事が屈辱だ。
っう事は、俺はパイズリしてしまったのか?!
と、無意識にの胸に目が行く。
おいおい、初エッチでそりゃないだろ・・
泣きたくなる。
『マルコ?』
「あっ、いや何でもねぇよい。
その・・・済まん、。
俺、夢だと思って・・自分の欲望を吐き出しちまった・・」
こんな事誰にも知られなくねぇ。
『ううん、私嬉しかったよ。
マルコに触って貰って、妹としてではなく女として見てもらって』
・・・
「・・お前が、船を降りてからだ。
妹としてではなく、女として見ている事に気付いたのは」
そっと、ベッドに座るに近付く。
心臓が壊れそうな程、激しく高鳴ってる。
触れたくて触れたくて堪らない。
『マルコ・・・』
悪い。
言葉はちやんと伝えるから・・
が俺のモノだと実感させてくれ・・・